LIVE IN CUBA


手前が志村享子

チカ・ブーンはキューバで何回もライブをやりました。この写真は90年のカーニバルでのライブの様子ですが、道ばたにタリーマという簡易ステージが沢山作られて、そこで演奏するのです。地平線まで人・人・人.......。ハバナの海風を感じながら演奏しました。観衆がみんな一緒に唄ってくれて嬉しかった。


ステージから見た観客の様子

 ホテル・カプリの”サロン・ロハ”というところで演奏した時は、あのジャズピアニストのゴンサーロ・ルバルカバがわざわざ見に来てくれました。

 老人会で演奏もしました。映画 ”KYOKO”のパンフレットに森村あずさがそのことを書いたエッセイがあるので抜粋してみます。


前半略

 キューバは音楽に満ち溢れた国だ。ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャ、ソンゴ、そして今流行のサルサ等々、まだまだ沢山ある。映画"KYOKO"の中には、そのキューバを象徴するかのように時代を問わない名曲の数々を聞くことができる。

 その中で私は”ラグリマス・ネグラス”が一番好きだ。セプテート・ナシオナルの渋い演奏と、セナイダ・アルメンテロスの哀愁帯びた歌声は心のひだにぐーっと染みわたる。この曲は革命前夜を描いた”UN HOMBRE DE EXITO"というキューバ映画のワンシーンでも唄われていたが、もうかれこれ50年以上も唄い継がれてきた曲だ。

 余談だが、数年前キューバでチカ・ブーンがひょんな経緯で”老人会”で演奏することになった。老人達だけの前で演奏するのはもちろん日本でもまだの初体験。躊躇する私達だったが、突然の異国からの訪問者を彼らは熱狂的に迎えてくれて、コンサートは盛り上がりに盛り上がった。私達のお尻の3倍、いや4倍はあるであろうおばさんは、私にも歌わせてといわんばかりにボーカルのマイクを取ろうとするし、手拍子を打ちながら大声で一緒に歌っている人等・・・。なんだか映画”コクーン”の世界に入りこんだようだった。そして演奏が終わっても彼らのアンコールは永遠のごとく続いたのである。言葉もあまり通じない国で、しかも相手は老人達だけなのに素晴らしいコミュニケーションがとれたのは、私達が演奏した、”ラグリマス・ネグラス”が共通語になったのかもしれない。楽しく貴重な体験だった。

後半略

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