アドリアン サンタナ　フラメンコ舞踊家

現在マドリードをベースとするアドリアン・サンタナはマラガの芸術一家に生まれ、優れ
たフラメンコ舞踊家として知られる叔父のペピト・バルガスからフラメンコを習い、その後マラ
ガ舞踊学院で学んだ。
17歳で振付師カルメン・モタのキャストに選ばれ、ソロとして5年間活躍した。その後はホ
セ・ポルセルのフラメンコ舞踊団に所属、カンボリオ＆ルシア・レアル舞踊団の一員としてローマ
オペラ座でオペラ「ラ・トラビアータ」に出演、マラガ・ビエナル・デ・フラメンコのパコ・モラ
プロダクション、アイーダ・ゴメス舞踊団で活躍。カルロス・サウラによるフラメンコ・オイでは、
コンチャ・ハレニョ、パストラ・ガルバンおよびロシオ・モリナなどのアーティストと共演した。
また米国のフラメンコフェスティバルにも参加し、ニューヨークのグッゲンハイム美術館
においてマーガレット・ホヴァ指揮、カルロス・チャメロ 振付による「ドレス・トウ・ダンス」
に、マリア・パヘス、マニュエル・リニャンや ロシオ・モリナなど舞踊家と共演した。
2010年の第14回マドリッド・スペイン舞踊＆フラメンコ舞踊コンクール（XIX Certamen
de Coreografía de Danza Española y Flamenco de Madrid）では自身の作品「シエンプレ・メ・
パサ・ロ・ミスモ　Siempre me pasa lo mismo」がコリオグラフィ部門第二位を受賞。その後本
作品はマドリードのサラ・プラディジョ劇場で大きな成功を収めた。
さらに、スペイン屈指の舞踊団として知られるアイーダ・ゴメス、カルロス・サウラ、マ
ニュエル・リニャン／ダニエル・ドーニャ、マーガレット・ホヴァプロダクション、カルロス・チャ
メロおよび ロシオ・モリナ舞踊団の一員として、マリア・パヘス、ロラ・グレコ、ハヴィエル・
ラトーレ、ベレン・マジャ、パストラ・ガルバン、ナニ・パニョス、コンチャ・ハレニョ、ラファ
エル・エステヴェスらと共に舞台に立ち、フェスティバル・デ・ヘレス、 セビリアのビエナルお
よび、ギリシャのアクロポリス劇場、ニューヨークのフラメンコフェスティバルをはじめとする数
多くのフェスティバルにも出演してきた。アントニオ・カナーレスやグラネロの巨匠に師事して
様々な作品にも出演。
マドリードのタブラオ　ヴィラ・ロサ、ラス・カルボネラス、カサ・パタス、エル・コラ
ル・デ・ラ・モレイラおよびセビリアのエル・アレナル、グラナダのカサ・デル・アルテ、ジャー
ディンズ・デ・ゾラジャでも活躍。
海外からも招待され、2013年および2014年には香港シティーチャンバーオーケストラより
招待を受けて公演。イスラエルの舞踊団や米国Univertiry of New Mexicoにレジデンス講師として
招聘される。
自信の作品「シンビオシス」を、2014年8月にはグラナダのロス・ベラノス・デル・コラ
ル・フラメンコフェスティバルにて、2015年5月には、ビエナル・フラメンコ・マラガにて公演し
た。2017年６月米国で一番大きなフラメンコ・フェスティバル・インターナショナル・デ・アル
バカーキにおいて公演。大成功を収める。
アジアとのつながりも強く、香港を拠点としているEsencia Flamencaと2016年5月に東京
エル・フラメンコと香港のY-Theatreにて「ラ・パルティダ La Partida」を初公演。2017年には
「エル・クエントロ El Encuentro」を香港にて、「コンヴィヴェンシア Convivencia」を日本の福
岡と東京ガルロシにて公演。続いて2018年に東京、京都、香港にて「Convivencia」を再演、
2019年には「The Elements」を中国蘇州および香港にて公演した。そのほか、台湾でも毎年公演
をしている。
2018年８月には、カンテ・デ・ラス・ミナス国際フェスティバルEl Festival Internacional
del Cante de las Minas において男性舞踊部門で準優勝を獲得。
2019年9月にはビエナル・デ・アルテ・フラメンコ・デ・マラガのとり公演として、自身の
最新作『ラス４エスキーナ・デル・ペルチェル Las 4 Esquinas Del Perchel』をマラガ出身のアー
ティスト達とともに公演、大成功を収めた。
舞踏家としてのキャリアに加え、スペイン国内およびアメリカ各地、イスラエルなどの世
界各地の舞踊学院で指導を行っている。アジアでは、台湾、香港、シンガポール、日本。